短答式試験の難しさとは?

弁理士の短答は「狭く深く、意地が悪い」

 弁理士試験の出題範囲は、司法試験や予備試験に比べればさすがに狭いです。司法書士試験に比べても狭いといえますね。しかしその代わりに、「深く」そして「意地悪く」問うてくるのが、弁理士試験です。その傾向は、特に短答式試験(一次試験)において顕著で...

 なかでも、特に受験生を悩ませるのが「いくつあるか問題」という独特の出題形式です。

弁理士試験・短答式試験の難しさ

な、なんか悪い予感がしてきたのう...

「いくつあるか問題」という鬼門

 通常の択一試験であれば、選択肢の正誤をひとつずつ確認し、消去法で解答することができます。

 ところが弁理士試験では、5つの選択肢の中から正解を1つ選ぶのではなく、5つの選択肢のうち正しいもの/誤っているものが「いくつあるか?」といった形式、数を問う問題が頻出します。
 これが非常に厄介で、消去法がまったく通用しません。むしろ、知識が中途半端に定着していると「逆に正解率が下がる」という逆転現象まで起きます。

例題で見る“罠”の仕組み

 たとえば、5つの選択肢が次のように並んでいたとします。

(×××○×) → 誤りの数は4(これが正解)
(××○○×) → 誤りの数は3(1つ違い)
(×××××) → 誤りの数は5(1つ違い)

 ……おわかりいただけたでしょうか?

 5つの選択肢のうち、1つだけが間違えていると、絶対に正解できないのです

 一方、こんなケースもあります。

(××○××) → 誤りの数は4(2つ違い)

 2つ間違っているのですが、誤りの数は「4」なので、正解扱いになります。
 そして、こうした仕掛けが、短答式試験をただの暗記勝負ではなく「精緻な理解勝負」にしているのです。

学びが進むと正解率が下がる paradox

 この形式の恐ろしさは、学習がある程度進むとむしろ正解率が落ちる点です。

 基本を知らない時期は「全然分からないからとりあえず当てずっぽう」で偶然当たることもあります。しかし、知識がある程度身についてきて、「1つを除けば他は分かるんだけど……」という段階になったとき、以前よりも正解できなくなり、模試の点数なども伸び悩むため……自分の成長を感じることができなくなり、人によっては心を病みます。

弁理士試験・短答式試験の難しさ

何度やっても、短答(あいつ)に勝てない...!

 弁理士試験の短答式試験が「凶悪」と呼ばれるゆえんは、まさにこの逆転現象にあります。

短答式試験を突破するには...

 短答式試験を突破するためには、条文知識を「確実に」そして「正確に」身につけ、選択肢1つずつの正解率を高めていくことが何より重要です。

 具体的には、1枝あたりの正解率が92%程度に達すると、通常の5肢問題なら8割以上、いくつあるか問題であっても6割以上は正解できるようになり、トータルで合格最低点の65%を突破できるようになります。

 ただ、それだけの実力は、通常の5肢選択型の問題集を解いていくだけではなかなか身に付きません。

そこで『短これ』です

 「短これ」では、過去問をすべて「1肢=1問」として細分化。各肢ごとにリンクされた条文・解説を確認しながら、問われている論点を正確に把握し、肢の正誤を見極める練習を繰り返すことができます。
 「5肢すべて理詰めで解ける」問題を増やし、いくつあるか問題を克服する頃には、通常の5択などカンタンすぎて問題にもならないはず。あなたは40点、やり方次第では45点以上を確保して悠々と短答式試験に合格できるでしょう。

 短答式試験の厳しさに頭を抱えている人にこそ、『短これ』がオススメです。