「書かない論文対策」――『論すぺ』、近日リリース

論すペ お知らせ

 弁理士試験対策アプリ「短これ」の姉妹サービスとして、論文式試験対策に特化した新サービス 『論すぺ(弁理士試験・論文式 すぺしゃるトレーニング)』 を近日リリースします。

コンセプトは「書かない論文対策」

 論文対策なのに「書かない」とは、これ如何に?

 ……ということで今回は、予告編的に、このコンセプトに込めた狙いをご紹介します。

論文式試験における本当の「壁」は何か?

 弁理士試験の論文対策というと、「書き方」がまず話題になりがち。

 しかし、実際に多くの受験生がつまずいているのは、もっと手前の段階だ。

 たとえば、過去問の問題文を読んでみても、

これは何(条)の話をしているのか?

 そもそも、コレがすぐに分からない。

 あるいは拒絶理由とか、審判における審査規定の準用とか、国際出願における特例とか、「論点として何を問われているのか」まではだいたい分かるものの、その条文番号が正確に出てこないもんだから、条文集を「探す」ことに時間を喰われてしまい、結果として制限時間内に書けないとか。

 つまり、論文式試験においては、文章の巧拙の前に、

  ↓  ↓  ↓

  • 根拠条文? 青本の記載? 判例? 何の知識を問われているのかを見抜く「題意把握力」
  • 条文集を最速で「引く」ために必要な、条文番号とだいたいの内容からなる「脳内インデックス」

 この辺りが前提として求められているのである。

 前者は大問まるまる勘違いアウト!を防ぐための力。後者は、貸与条文集を有効活用しつつ、試験時間内に合格ライン超えの内容を解答用紙に書き切るためにもっとも重要な前提知識だ。

 このような論文の基礎中の基礎となるインプットを短答対策と並行することで、無理のない範囲で論文対策の基礎体力を積み上げる

 これが冒頭に述べた「書かない論文対策」の真意だ。

 ぶっちゃけ、答案の書き方なんて論点が正しく見えていれば後からでも整えられるし、特に短これで短答合格を目指している人が、論文学習として丸一日、白紙の前でウンウン唸ってるのはさすがに時間がもったいないと思うのだ。

論すペで学習するメリット

 4つほどあるので挙げてみたい。

メリット①:法文集を本番で最大限に活用できる

 論文式試験は貸与法文集の参照が許されているものの、時間制限は厳しく、条文番号はそもそも事前に覚えていないと「条文を探す時間」そのものが大きなロスになってしまう。

 問題のテーマや与件文に登場するキーワードから条文番号がすぐに思い出せれば、法文集を開いた瞬間に該当ページへ最短時間でアクセスできる。

 「探す」時間を「確認する」時間に変えられることは、時間との戦いである論文式試験において非常に大きなアドバンテージだ。

 というより、これができないと、特に特許なんて時間内の完答は不可能であるとも。

 そして、実は法文集を素早く引けることのメリットって、試験本番のみにとどまらない。

 普段の学習においても、条文番号がすぐに分かれば、条文集を開いて探す時間そのものが短縮される。つまり、日頃の学習効率も向上するってことだ。

 一問一問での「探す時間」の差はわずかであっても、演習量が積み重なれば、学習全体の効率に無視できない差が生まれるだろう。

メリット②:短答式のスコアアップにも直結する

 このトレーニングの効果は論文式だけにとどまらない。

 短答式試験においても、選択肢を読んで「これは何条(何項、何号)の知識が問われているのか?」が分かれば、題意の把握が格段に容易となる。

 選択肢を読む際の迷いが減り、解答スピードが上がることで、結果的に数点程度のスコアアップが見込めるようになる。

 そう、数点程度。

 特に短これで来年へのリベンジを考えている人であれば、その「数点程度」がまさに合否を分けると身に沁みてご存知のはずだ。

メリット③:実は、口述対策にもなる

 論すペがもっとも大事にする「条文番号の脳内インデックス」。

 その有無が決定的に勝敗を分けるのは、実をいうと、最終の口述試験だ

 論文と同様、受験生の席の前にあるテーブルには法文集が置かれており、条文の記載について答える場合、試験官に一言いえば、その条文集を読みながら解答することも可能である。

 ここで、もし問われている条文番号が分からなかったら、慌てて条文集の中を探す絶望的な作業だけで制限時間の10分はみるみる溶けてしまい、その科目は丸ごとアウトとなる。

 逆に、ここで条文番号さえ分かっていれば、詳しい内容なんて覚えてなくても良くて。ノータイムで手を挙げて試験官に「法文集を見てもよいですか」。

 法文集をサッと引いて、該当箇所を読めば、次へ進むことができる。

 これで最終合格だ。

メリット④:短答から論文までの約40日間を、フル活用できる

 最後に、「短これPLUS」ユーザの皆さんにとって最も大きな意味を持つと思われるのが、このメリット。

 弁理士試験においては、短答式試験に合格してから論文式試験(必須)までの期間が、例年およそ40日程度しかない。

 この短い期間で、暗記物のインプットや条文番号のインデックス作りを一から始めていては、問題演習に十分な時間を割けないまま本番を迎えることになる。

 ここで、論すぺを使って短答対策の段階から暗記物のインプットや条文番号インデックスの作成をあらかじめ済ませておけば、短答合格後の約40日間を問題演習中心にフル活用できる。

 これにより、短答から論文までをストレートで合格できる可能性も高まるはずだ。

まとめ

 以上、「書かない論文対策」とは、短答対策学習を邪魔しない範囲で行える、論文合格、そして最終合格への伏線づくりだといえます。

 『論すぺ』は、

  • 答案を書く前に必要なインプット、特に「脳内インデックス作り」に特化
  • クイズ形式で条文番号とキーワードを結びつけるトレーニング
  • 法文集の活用効率アップ(本番・普段の学習双方)を通じた様々なメリット

を備えた、弁理士試験対策の新しい選択肢です。

 「短これ」で短答対策を進めている方はもちろん、そろそろ論文対策も意識し始めたいという方、あるいは短答対策だけでは(※論文や口述の存在を考えた場合に)不安が残るという方にも、まずは軽い気持ちで触れてみていただきたいサービスです。

 まずはβ版を近日中にリリース予定ですので、今しばらくお待ちください。

コメント